概要・特色

中京圏は、「セラミックス」を基盤にしたものづくり産業の集積が進んだ地域です。本学は、セラミックスを基軸とした材料および これを発展させていく教育研究活動の中心として貢献することが、産業界および研究機関から強く求められています。 本学にはセラミックス関連材料やデバイスを教育研究テーマとして専門にしているグループが多くあります。若手人材育成を目的として、本学の教育研究 スタッフを横断的に組織し、「セラミックス科学研究教育院(以下、研究教育院)」を設置しています(平成19年1月設立)。

セラミックスを基軸にした エネルギー応用材料、環境調和材料、バイオマテリアル、次世代を見据えた材料の四分野を重点研究領域に設定し、国内外の連携機関の研究者と協力して 研究に取り組んでいます。 このような研究活動を通して、深い専門性と幅広い国際性を備えた若手研究者の育成に当たっています。日本学術振興会より採択された、 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)、組織的な若手研究者等海外派遣プログラム(IPYROV)、頭脳循環を活性化する 若手研究者海外派遣プログラム(YROVP)、および文部科学省特別教育研究経費「セラミックス工学イノベーター育成プログラム」を推進させて、 新しいセラミックス・材料科学の創出と国際的な教育研究拠点の形成へ向けて活動を発展させています。

研究教育院の特徴

学内、国内外の材料系研究機関の研究者が協力して、材料・デバイス科学を基軸とする教育研究活動を実施しています。 約40名の学内研究者が協力し、国内外の研究機関や企業との共同研究を実施し、その研究活動を人材育成に反映させています。 意欲的な学生を研究教育院学生として受入れ、専攻を超えた集団体制により学生を指導するという、本学流に工夫された複数専攻態勢をとっています。 実践的な研究活動の中で最新の知識を習得させる問題解決型の自ら育つ教育を専攻の垣根を越えて一貫的に行います。

連携・交流機関(国内)

(独)産業技術総合研究所、(財)ファインセラミックスセンター、(独)物質・材料研究機構
(大学院工学研究科・未来材料創成工学専攻の 連携分野として学生の研究指導も担当している)

連携・交流機関(海外)

フランス(ENSCIリモージュ大学ENSCL)
イギリス(インペリアルカレッジロンドンシェフィールド大学
ドイツ(エルランゲン-ニュルンベルグ大イエナ大学ダルムシュタット工科大学
フィンランド(アールト大学
中国(上海ケイ酸塩科学研究所、北京化工大学、広州エネルギー研究所) 
韓国(釜山大学壇国大学

セラミックスCOE教育部

研究教育院では、国際連携、地域・産学官連携による共同研究を軸にして、研究活動を教育の場に組み入れ、複数教員による研究指導、長期研究インターンシップ、 自主的研究支援、学部生へのプレプログラムなど、学生の要望に合わせた教育研究活動を展開します。 専門性を深め、国際的視野を有した若手人材の育成に最大の努力を払っています。 この教育システムの推進には、日本学術振興会および文部科学省より採択された特別教育プロジェクトの支援を受けています。

教育プログラム

若手研究者インターナショナルトレーニングプログラム(ITP)
組織的な若手研究者等海外派遣プログラム(IPYROV)
頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム
特別教育研究経費(国際的に卓越した教育研究拠点機能の充実)
TIDAプログラム

セラミックス高等研究部における研究プログラム

重点研究分野

環境・エネルギー問題などセラミック・材料分野としての重点課題を設定し、共同研究態勢で取り組んでいます。
環境調和材料部門
エネルギー応用材料部門
次世代材料部門
バイオマテリアル部門

国際若手セラミストラボ

若手研究者が提案し、採択された研究課題を、一定期間、研究資金援助を受けて実施しています。
Project 1:次世代エネルギー用パワーデバイス材料
Project 2:磁性・強誘電体ドメイン制御による新規熱電材料
Project 3:ナノ構造解析に基づいたスピン伝導物質
Project 4:バイオインターフェースを制御する材料表面の創製
Project 5:三次元細胞集合体を形成する足場材料
  • 国際ネットワーク形成に向けた次世代セラミックス科学若手研究者育成プログラム
  • 国立大学法人 名古屋工業大学
  • 理数学生応援プロジェクト TIDAプログラム
  • セラミックスを基軸とするものづくり研究拠点形成に向けた若手研究者育成プログラム
  • 頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム
  • Advances in Ceramic Science and Technology 2012